【TOEIC】韓国と日本の平均スコア、教材の違いとその理由についての考察

日本と韓国でTOEICの平均スコアは100点差超え?

英語の能力試験といえば「TOEIC」。
日本と韓国では、TOEICスコアは就職活動や昇進の基準、また、企業や学校の英語教育プログラムでも幅広く活用されている2カ国です。

2021年度の日本と韓国のTOEIC平均スコアを比べると、実は韓国の方が約100点高い結果が出ています。

韓国と日本のTOEICスコア分布も異なります。韓国では、高得点者が多く見られる一方、日本ではスコアがより均等に分布していることが特徴です。

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日本と韓国のTOEIC公式教材の違い

日韓両国ともTOEICの運営団体から公式教材が出版されています。

TOEICの公式模試が出てるのが日本で、
TOEICの公式過去問が出てるのが韓国です。

TOEICの公式模試(日本)

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国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC受験者ならおなじみの表紙。2023年3月時点での最新版は「9」です。
1冊につきテスト2回分、400問が収録されています。

TOEICの公式過去問(韓国)

韓国でのみ出版されているTOEICの過去問題集。リーディングとリスニングで書籍が分かれており、問題数は1冊につき1,000問、10回分と結構なボリュームが収録されいます。

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なぜ韓国ではこんなにもTOEICに熱心なのか?

  1. 韓国の大学進学率は約70%で、卒業要件にTOEICの点数が課せられているから
  2. 今もなお続く就職難で、就活時にハイスペックが求められるから

韓国の大学の卒業要件にはTOEICの点数が課せられていることが多い

韓国といえば「受験大国」であり「超学歴社会」という認識の方も多いと思います。実際に、韓国での大学進学率は2022年度は71.9%と高い水準です。
(参考:국가지표체계 | 지표상세정보

韓国の大学では卒業要件に必要単位取得以外にTOEICの点数の提出があります。※全ての大学・学科ではありません。
卒業要件にはTOEICの点数基準が設けられており、一般的に600点前後が多いです。

今もなお続く就職難で、就活時にハイスペックが求められるから

TOEICスコアが就職や昇進に影響することがある、という点は日本も韓国も同じです。しかし、韓国では、日本よりも若者の就職難が深刻で、前述した高い大学進学率が背景にある厳しい就職競争が今も続いています。

企業は就活生に対してハイスペックな人材を求めています。そのため、学生たちは自分たちのスキルを向上させ、企業にアピールする必要があります。

こうした状況の中で、TOEICスコアは英語力を証明する客観的な指標として、企業や求職者にとって重要な位置付けとなっています。高いTOEICスコアを持つことは、国際的なビジネス環境で活躍できる能力をアピールする手段となり、求職者に有利に働くため、韓国の学生たちはTOEICのスコアアップに力を入れています。

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日本と韓国のTOEICの違いまとめ

なぜ韓国ではこんなにもTOEICに熱心なのか?という点は、
韓国の大学進学率は約70%で、卒業要件にTOEICの点数が課せられているから
今もなお続く就職難で、就活時にハイスペックが求められるから
であり、それは韓国の社会問題とも密接な要因があるからと筆者は考えます。

これらの違いを踏まえつつ、韓国と日本のTOEIC試験に対するアプローチを理解し、自分に適した学習方法や教材を選ぶことが、英語力の向上につながります。